サバゲ(サバイバルゲーム)は、エアソフトガンから口径6mm/8mmの球形弾(BB弾)を撃ち出し、プレイヤー同士で撃ち合って遊ぶ…というもので、1980年代に昔ながらの「戦争ごっこ」から発展した遊びですが、本格化が進んだ近年では、スポーツ競技としても国内外で人気です。
元のルーツが「戦争ごっこ」なので、基本的には肩肘張らず遊べます。
一方で、競技性を増した対戦型スポーツとしての楽しみ方もありますし、かつてモデルガン(弾が出ない代わりに極めてリアルな玩具銃)で行われていたリアルな戦争疑似体験「コンバットゲーム」の文化的な流れと影響も受けており、リアルな銃や装備品を持って戦場に立つ、コスプレ的な要素も兼ね備えています。
21世紀に入ってからはweb対戦型射撃ゲームの文化的影響も大きく受けています。
サバゲの基本ルールはものすごくシンプル簡単です。
①安全な銃と安全装備(防弾ゴーグル等)を用いる。
②味方と協力して、敵と撃ち合う。
③体や装備品に弾が当たったら「ヒット!」と自己申告する。
基本的にはこれだけです。さすがは元・戦争ごっこ!
実際は細かいゲームルール(後記)や各フィールドの利用規約等はあるにせよ、サバゲはこの上記3つが基本ルールなので、遊びとしてもスポーツとしても非常にシンプルです。
但し、③にも書いているようにヒットは自己申告制です。
弾が当たったにも関わらずヒット申告しない行為は「ゾンビ」と呼ばれ、サバゲでは最も行ってはならない違反行為・反スポーツ的行為のひとつとされます。例え試合に勝利し生還し、多数のヒットを取ったとしても、ゾンビを行いながらのものであればそれは違反行為であり、悪質なケースであれば以後のフィールド入場をお断りされる事もあります。弾が当たったら正直にヒット申告しましょう。
とはいえ、殆どのプレイヤーさんが普通にヒット申告を行い、世界各地で日々フェアなゲームが営まれています。
サバゲが、時には「紳士のスポーツ」と呼ばれる所以でもあります。
実は、サバゲで行われるゲーム(試合)にはいくつかの種類があります。
一般的に知られている「一方が全滅するまで撃ち合う」ゲームは「殲滅(せんめつ)戦」と呼ばれるものですが、サバゲはそれだけではありません。
WKF206でもいくつかのゲームを行っていますので、簡単にご紹介します。
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①殲滅戦
敵が全滅する、あるいは味方が全滅させられるまで撃ち合うシンプルなゲームです。
②フラッグ戦
敵陣営のスタート地点(陣地)に置かれたフラッグを奪取するゲームです。
WKF206では、フラッグ奪取をわかりやすくするため、フラッグの代わりに電子ホイッスルを設置しています。敵陣地のホイッスルを鳴らせば勝ちです。
また、敵を全滅させても勝ちです。
③復活戦
通常のサバゲでは1回ヒットしたら終わりですが、この復活戦では1回目のヒット申告後に自陣のスタート地点に戻り、陣地の壁にタッチする事で一度だけ復活できます。
ひとつだけ増えた命(自機)をいつまで温存し、いつ散らすか。駆け引きが緊迫感を高めます。
④メディック戦
ヒットしても、生存している味方プレイヤーから連続10回タッチされたら2回まで「その場で」復活できる…という、チームワークが問われるゲームです。
ヒットしたらあなたは負傷兵となりますので「メディック!」と叫び、撃たれたその場から動かないで下さい。勇敢な味方が駆けつけ、あなたを10回タッチしてくれたら治療完了!復活です!
3回目のヒットは戦死扱いとなりますので、ヒット申告して終了です。
【付記】メディック戦には様々な派生ルールが存在しますが、本項ではWKF206採用ルールを掲載しています。
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サバゲには、他にも様々なルールが存在します。競技性を高めるためにかなり厳格なルールを設けたり、歴史上の戦いや映画・アニメ等のシチュエーションを再現するためにプレイシナリオや特殊な条件を設ける場合もあります。
「こんなゲームをやってみたい!」というリクエストがありましたら、お気軽にご相談下さいませ。
サバゲは遊びである一方でスポーツでもありますが、同じスポーツである弓道の弓矢やフェンシングの剣などと同様に、エアソフトガンを正しく安全に扱うのが、サバゲにおける最大のプレイマナーのひとつだといえます。
特に、近年のエアガンはホップアップシステム搭載を筆頭とした高性能化により、万一暴発・流れ弾が発生した場合は遠距離での事故が発生する可能性があります。そのため、フィールド及び試射レンジ以外の場所で銃を発砲(空撃ちを含む)、ないし発砲可能な状態にしておくのは、プレイマナーとして一般的に禁止されています。
マナー① フィールド内・試射レンジ以外では撃たない。
弾抜きやテスト等を含む空撃ちも同様です。
マナー② ゲームをしてない時は試射レンジ内でのみ撃てます。
マナー③ 撃たない時はトリガーに指を掛けず、セフティを掛け、
マガジンを抜く。銃口を他の人や車等に向けない。
安全な取扱いをマスターして、不測の事故を防ぎましょう。
もうひとつの最大のプレイマナーは、ゾンビ行為をしない事です。
しかし、サバゲをやっているとアツくなって被弾に気づかなかったり、当たった弾の威力や場所によっては被弾の衝撃を感じられなかったり…で、気づかず無意識にゾンビ行為をやってしまう事もあります。
とはいえ意識していようがいまいがゾンビはゾンビなので、なるべく防ぐのがマナーです。
マナー④ 当たったかも?と思ったら、とりあえずヒット申告。
マナー⑤ 過度の厚着や重装備でヒットに気づきにくい場合は
気持ち衣服を薄めにし、装備品を減らしてみましょう。
マナー⑥ 他人のゾンビ行為を見つけたらフィールドマスターへ。
プレイヤー間の直接指摘はトラブルの元です。(WKF206では禁止行為です)
あと、サバゲは(おもちゃとはいえ)銃を使って撃ち合う対戦ゲームなので、状況や場所を問わず物騒な言動は慎みましょう。
マナー⑦ ゲームに関連して「殺す」というワードは使わない。
「倒す」「仕留める」「ヒットを取る」等のワードに言い換えましょう。
マナー⑧ ゲーム中の奇声、挑発的・攻撃的な言動は行わない。
web対戦ゲームで常識的だからやってる…という主張をたまに見ますが、
サバゲは現実世界での遊びです。(WKF206では禁止行為です)
マナー⑨ オーバーキル、初心者狩り、
特定プレイヤーへの過度な集中攻撃を行わない。
エアソフトガンは暴力の道具ではありません。絶対にやめましょう。もちろん禁止です。
なんだか穏やかではない項目が並んでしまいましたが…
マナー⑦⑧⑨が該当するのは極一部の悪質プレイヤーのみで、殆どのプレイヤーさんは平和に楽しく、フェアにサバゲライフを楽しんでいます。但し、良い事より悪い事の方が目立ってしまいがちなので掲載しています。
もし、⑦⑧⑨に該当する悪質プレイヤーからの被害に遭った場合は、速やかにフィールドマスターかワールドキング長崎店長までご相談下さいませ。悪質性が高い場合は、即時フィールド退場・出入禁止を含む厳格な対応を行わせて戴く場合がございます。
そして最後に。
マナー⑩ 平和に仲良く楽しく。
対戦型の遊びだからこそ、平和に遊びましょう。良きサバゲライフを!
※用語集は随時更新されます。※
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< あ行 >
・アンブッシュ(あんぶっしゅ):
待ち伏せ攻撃。
・芋(いも):
後方の一か所に隠れてこもりっぱなしの状態。
スナイパーが考えた上でやるのなら別だが、通常は悪手とされる。
・裏取り(うらどり):
迂回ルート等を用いて敵陣の後方に回り込む戦法。
< か行 >
・ガシャポン(がしゃぽん):
エアコッキングガン全般の愛称。
「ガシャッとコッキングしてポンと撃つ」のが名の由来。
ガチャポンとも呼ばれるが、どっちでもいい。
・ガスブロ(がすぶろ):
ガスブローバックガンの略称。
ガスで動作し、実銃に似たブローバックアクションを楽しめる。
・グリーンガス(ぐりーんがす):
二酸化炭素(CO2)のかつての通称。
小型の使い捨て専用高圧カートリッジを用いる事が多い。
・クロス(くろす):
クロスファイア(十字砲火)の略称。敵を包囲殲滅しやすい陣形。
< さ行 >
・サイレンサー(さいれんさー):
消音器。サプレッサー(減音器)ともいう。
銃口部か銃身周囲に装着し、発砲時の高圧空気を
減圧・整流・封殺する事で銃口からの音を減らせる。
サバゲにおいては、銃との相性はあるが非常に有効。
・塹壕ヶ原いきる(ざんごうがはらいきる):
一応)WKF公式マスコットキャラクター。通称「いきるさん」。
ルガーP08海兵モデルに砲兵モデルの調整式リアサイトを装着したものを愛用。
塹壕ではスコップを手に敵兵を殴りまくる。
・ショットガン(しょっとがん):
エアガンの世界では、2~6発程度のBB弾を同時発射し制圧能力を高めた銃を指す。
実銃同様に1本の銃身から複数弾を発射するタイプや複数の銃身から各1発発射するタイプ(東京マルイ等)、ショットガンの外観だが1発しか弾が出ない代わりに中身が事実上のスナイパーライフルで長射程高精度なタイプ(マルゼンCA870系)などなど、構造も性質も多種多様なので購入前によく確認しよう。
・スリング(すりんぐ):
ライフル等を肩からぶら下げる吊りひも。基本的に付けておいた方が疲れない。
・セミバイオ弾(せみばいおだん):
自然環境下で分解されやすい物質の配合比率を下げた名前通りの「半バイオ弾」。
但し、その比率は様々。分解風化は非常に遅く、10年以上掛かるケースも多い。
・ゾンビ(ぞんび):
ヒットしてもヒット申告をしない、又は単に気付いてないプレイヤー。
ゾンビ対策は自分ではやらず、フィールドマスターにご相談下さい。
< た行 >
・多弾数マガジン(ただんすうまがじん):
ゼンマイ又は電動モーターによって大量のBB弾を銃本体に送り込める機械式マガジン。
撃ちまくれる反面、予備弾がジャラジャラ音を立て隠ぺい性には劣る。
・ダットサイト(だっとさいと):
小型のスコープ状の筒の中央部に光る点を表示し、その光点を用いて素早く照準可能な光学サイト。
光源はLEDか自然光が用いられる。ドットサイトとも読むが、どっちでもいい。
・中華ガン(ちゅうかがん):
中国、台湾製の輸入エアガンの総称。
かつては安価・粗悪なコピー製品の代名詞的な存在であったが、近年は充分な品質を備えたメーカーブランドが複数登場し人気。但し、サポート体制は国内大手メーカーに劣る。初心者には基本的におすすめできない。
・トレーサー(とれーさー):
曳光弾(えいこうだん)。弾が光って弾道を目視しやすい。
エアガンでは、蓄光性樹脂製BB弾をストロボで発光させて撃つ。
夜戦で撃ちまくると非常にキレイ。但し、目立つので狙われる。
< な行 >
< は行 >
・バイオ弾(ばいおだん):
生分解性樹脂製BB弾の通称。
自然環境下で長期間雨ざらしにされると分解されるので、屋外でのサバゲーではバイオ弾使用がほぼ必須とされる。
・バイポッド(ばいぽっど):
銃に装着して使う二脚。かっこいいが重い。
・ヒットコール(ひっとこーる):
ヒットした時のヒット申告。
通常は「ヒットー!」と申告するが、プレイヤーによっては凝った散り様を見せてフィールドを笑いの渦に包む事も。
・フィールドマスター(ふぃーるどますたー):
ゲーム管理者兼審判。ゲームマスターとも呼ぶ。
・フィクスド(ふぃくすど):
フィクスドスライド(スライド固定式)ガスガンの略称。
一般的に同形式のオートピストルに対して用いられる。
・フルメタル(ふるめたる):
全金属製ボディのエアソフトガン。
日本では銃刀法に基づき、フルメタルボディの銃身分離式オートピストルは「模造けん銃」と定義され、所持禁止。A〇azon等の通販サイトで販売されているものは海外向けの製品であり、日本でも買えるからといって買ったら犯罪だ。フルメタルボディ化キットも組めば同様の扱いとなる。
現行法では、ライフル等の大型銃についてはハンドガン程の厳しい規制はないが、今後の情勢次第では注意。
・ホップ(ほっぷ):
ホップアップシステムの略称。
BB弾に上向きのスピンを掛けて弾道をホップさせ、射程を伸ばす機構。
調整可能な「可変ホップ」と固定式の「固定ホップ」に大別される。
・ホルスター(ほるすたー):
ハンドガンを収納する鞘(さや)型のポーチ。
サバゲでハンドガンを使うのであれば、極力あった方がいい。
・本職(ほんしょく):
サバゲ界では陸上自衛隊員を指す。
驚異の戦闘能力を持つ方も。いつも国防ありがとうございます。
< ま行 >
・マグポーチ(まぐぽーち):
マガジンポーチの略称。
戦闘服に予備マガジンを収めるポケットが無いのであれば必要。
・ミニ電(みにでん):
東京マルイ製「ミニ電動ガンシリーズ」の愛称。
10歳以上用対象、乾電池使用の低価格電動ガン。非常にかわいい。
超小型・低価格でありながらフルオート射撃が可能なので、腕に覚えのあるアタッカーが近接制圧火器として採用する事も。
・モスカート(もすかーと):
大量のBB弾を一斉発射できるグレネード弾の一種で、人気のため商品名がそのまま代名詞的に用いられている。一般的には米国規格の40mmグレネード弾を模した弾体にガスタンクと放出バルブ、多数の銃身を内蔵しており、いわばそれ自体がガスショットガンだといえる。
かつては旧ドイツ軍信号弾規格の27mm径「ミニモスカート」も存在した。
< や行 >
< ら行 >
・リコイル(りこいる):
反動。
・リスポーン(りすぽーん):
ヒット後の再スタート。復活戦やメディック戦で用いられる。
・リポ(りぽ):
リチウムポリマー(LiPo)充電池、リポバッテリーの略称。
概して高性能だが、扱いには慣れと若干の危険性を伴う。
・レール(れーる):
レールシステムの略称。レール状のマウントに様々なオプションを着脱可能としたもので、非常に便利な反面、レールの分だけ重くなる。「ピカティニー・レール」が最も一般的だが、様々な規格が存在する。
余談だが、レールにアクセサリーを付け過ぎてゴテゴテした銃をなかば蔑称的に「クリスマスツリー」と呼ぶ事もある。やりすぎ注意。
・ローダー(ろーだー):
BB弾用スピードローダーの略称。
手動式と電動式が存在し、一般的には東京マルイ製の手動式が定番とされる。電動式では「クイッくん」という定番商品がある。
なお、リボルバー用スピードローダーは全くの別物。
< わ行 >
< 英数 >
・ASGK(えーえすじーけー):
日本遊戯銃協同組合の略称。多くの日本メーカーが加盟。
エアガンをより安全にしようとがんばってる組合。
加入メーカー製エアガンにはASGKマークが刻印されている。
・BV式ガスガン(びーぶいしきがすがん):
「ブレットバルブ式ガスガン」の略称。
1980代後半に主流だったガスガン駆動メカであり、電動ガンの登場により絶滅した。
安全面の問題からWKF206では使用自粛対象。
代表的メーカーはJAC、アサヒファイアーアームズ。
・JASG(じぇいえーえすじー):
日本エアースポーツガン協会の略称。
マルゼンが主催し、主に競技(APSカップ)方面に注力している。
・LMG(えるえむじー、らいとうえいとましんがん):
軽機関銃の略称。
実銃と異なり銃身の過熱が殆ど起こらず弾の威力が画一化され、多弾数マガジンの普及でサブマシンガンやアサルトライフルでも1000発以上連射できるサバゲー界においては「でかくて重い」というデメリットが目立ってしまう「ロマン枠」のカテゴリに属する。
それでも、その堂々たる威容と圧倒的な存在感は健在であり、ゲームのムードメーカーたり得る。
ランボーやコマンドーのような無双ができるかはあなたの腕次第。
・STGA(えすてぃーじーえー):
全日本トイガン安全協会の略称。
マルシンが主催し、タニオコバ等も加盟している。
CO2ガスガン導入に積極的である。
・WA(わー):
トイガンメーカー「ウエスタンアームズ」の略称。
高級ハンドガンが主製品のメーカーであり、サバゲとは余り縁がない。
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